形成外科専門医について
2年間の初期臨床研修終了後、形成外科領域全てに関して定められた研修カリキュラムにより4年以上の専門医研修を修め、資格試験に合格し専門医として認定された医師のことです。更に、専門医資格を取得した後も、定期的に更新要件を満たす必要があります。5年毎に100例以上の症例数、定められた学会、研修会において最新の形成外医学を学び続ける事で、専門医資格の維持更新していきます。
2年間の初期臨床研修終了後、形成外科領域全てに関して定められた研修カリキュラムにより4年以上の専門医研修を修め、資格試験に合格し専門医として認定された医師のことです。更に、専門医資格を取得した後も、定期的に更新要件を満たす必要があります。5年毎に100例以上の症例数、定められた学会、研修会において最新の形成外医学を学び続ける事で、専門医資格の維持更新していきます。
詳しくは一般社団法人 日本形成外科学会ホームページをご参照ください。
切創(切り傷)、挫創(鈍的な外力によって受けた傷)、咬創(犬や猫などによる噛み傷)、擦過傷(擦り傷)などケガの特徴を熟知し、縫合が必要な場合にはより傷跡が残らないように行うなど、整容面も考慮して最適な治療を行うのが形成外科の特徴です。また過去のケガや手術後の瘢痕(傷跡)、瘢痕拘縮(ひきつれ)、ケロイドや肥厚性瘢痕(赤い盛り上がり)についても、機能面、整容面からアプローチし治療を行います。
「足の親指の爪が皮膚に食い込んで歩くと痛みます」
巻き爪とは、足の指の爪の両端が、内側に湾曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪が巻き爪になることが多いのです。巻き爪が進行すると、指の皮膚に爪が食い込んでいき、炎症を起こして強い痛みを引き起こすようになります(陥入爪)。当院では、テーピング法等を用いた痛くない爪の矯正を行い、化膿してしまっている場合には手術も行なっています。
腋臭症とは、わきの下が特異な悪臭を放つ場合を言います。「わきが」とも呼ばれ、欧米ではある程度生理現象として認識されていますが、我が国(東アジア)では、においや衣服の黄ばみなどに嫌悪感を抱く傾向があり、実際お悩みの方は潜在的に多いのではないかと思います。保険適応にてアポクリン腺除去手術で治せ、きちんと手術すれば再発の心配もありません。
摘出手術以外の治療法としては、ボトックス注射(自費)による治療があります。ボトックスというお薬を注射するだけで、ダウンタイムが全く無い治療法です。治療時間はわずか5分。アポクリン汗腺には効果がありませんが、エクリン汗腺の働きを強力に抑える効果があります。
このため多汗症にはとても効果があります。エクリン汗が激減することにで、わきがの臭気が拡散されにくく、間接的にわきが対策になります。
※6ヶ月で効果が無くなるリスクがありますので、半年に一度程度の処置が必要です。
BOTOX注入法(自費) | 両腋 58,000円 |
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粉瘤とはニキビと異なり自然治癒することはほとんどありません。皮膚の下に皮膚の袋ができその中に垢(あか)が溜まり「しこり」となった状態です。細菌感染などにより皮膚の袋が破れると、腫れを引き起こす事もあります。手術治療により袋ごと垢のかたまりを取り出します。
脂肪種とは、脂肪のかたまりが袋状となって皮膚の下にできる単発性のやわらかい良性腫瘍のひとつです。稀に多発性となる事があります。全身のどこにでもでき得ますが顔面、頭皮、下腿、足などは比較的稀で背部、肩、頸部などに多く、次いで上腕、臀部、大腿などのからだに近い方の四肢に多くみられます。痛みなどの自覚症状もなく幼少期からでき始め非常にゆっくりとしたスピードで大きくなる為、40代以上で気づく事が多い様です。自然に治癒、吸収される事がない為、切開をして摘出する事となります。脂肪種自体は良性ですが、脂肪肉腫という悪性腫瘍と似ており、摘出後の病理検査で鑑別を行うことがあります。
色素性母斑とはいわゆるほくろのことです。「ほくろ」と一言で言っても大きなもの、小さなもの、黒いもの、茶褐色のもの、平坦なもの、盛り上がっているもの、また、生まれつきあるものからいつの間にか出来ていたものなど多種多様です。顔などの露出部にある場合、それがチャームポイントであったり人によってはコンプレックスであったりと感じ方も人それぞれです。気になる方は円錐形に切除したりパンチ等を用いて切除を行うほかレーザー治療という選択肢もあります。審美以外に色素性母斑には注意をしなければならない点があります。大きさや形状、出現部位により悪性(メラノーマ)化することがあります。小さなほくろは悪性化することは非常に稀ですが一定の大きさ以上(巨大色素性母斑)は注意が必要です。いつのまにかほくろが出来て気づいたら大きくなっていた、境界が不明瞭、形状がいびつなど、気になるほくろがあった場合は受診が必要となります。
やけどをしたら、流水で30分程度すぐに冷やしましょう。その後、赤みが続いたり、水ぶくれができてしまったら、早めに皮膚科、形成外科を受診しましょう。受診が遅れると、細菌感染が起こったり、あとが残ってしまうことがあります。とくに注意が必要なのは、低温やけどです。湯たんぽやカイロによるやけどはゆっくりと深い組織まで損傷するので、治るまで何ヶ月もかかったり、手術が必要となることもあります。当院では症状に応じて軟膏や被覆材を用いた湿潤療法にて治療しています。
自身の意識とは関係なくまぶた(眼瞼)が閉じている、または下がっている状態を眼瞼下垂といいます。まぶたが垂れ下がってしまうのには幾つか原因があります。まぶたを上下させる筋肉が弱っている、まぶたの皮が厚く重くなっているなどの他、何らかの理由でまぶたを上げ下げする神経や脳からの信号がうまく伝達できていないという可能性もあります。治療についてはまずはその原因を突き止めたうえで、外科的治療を行うこととなります。下がったまぶたを吊り上げる方法、余剰なまぶたを切除するなど、症状に合わせた手術を行います。いずれも外来において日帰りで行う手術となります。